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  • 執筆者の写真Tsunehisa Araiso

~観葉植物の虫除け:ハダニ~

更新日:5月13日

こんにちは、ラテアCTOの荒磯恒久です。

今日はハダニ(葉ダニ)のお話。

ハダニは観葉植物ばかりでなく野菜など多くの植物の葉の裏に寄生する小さな虫です。体長0.4mmといいますからやっと目に見えるくらいの大きさです。ハダニは植物の細胞の内容物を吸収するので植物は光合成ができなくなり、白い斑点ができてやがて枯れてしまいます。また花びらにも寄生するので開花期を短くすることもあります。アブラムシは植物の内部組織の一つ、「栄養を通す管(維管束)」からアミノ酸などを吸収するのですが、ハダニは細胞の内容物そのものを吸収するので植物に与えるダメージが大きいのです。下の写真はハダニが植物の葉の裏に寄生している様子です。葉に白い斑点ができ、丸い卵も見えます。ハダニの色は写真のような赤のほか、緑色のものなどがあります。



ハダニはクモの仲間で糸を出し小さなクモの巣を作ります。繁殖は単為生殖と有性生殖の両方を行います。単為生殖でメスを、有性生殖でオスを生みます。アブラムシと似てますね。だから短期間で大繁殖する性質を持っているのです。ハダニは高温、乾燥を好みますので梅雨明けから増えることが多いようです。

どこからやってくるのでしょうか? ハダニはクモの仲間なので糸を長く伸ばし、風に乗ってくることもあります。また新しく買った苗に付いていたり、衣服に付いていたものが植物に移るなど、やってくる経路は様々です。原因経路を遮断するのは難しいですね。

しかし、ハダニは水に弱いという大弱点を持っています。発生したハダニの数が少ないうちは葉に霧吹きで水をかけることで駆除することができます。アブラムシ駆除で紹介した「牛乳の水割」も有効です。大量発生した時も、薬剤に頼らず人や動物に安全な「でんぷんスプレー」を吹きつけて駆除することができます。

毎日植物を愛でて、葉にも霧吹きで水を与える習慣を作れば、植物も元気になりハダニも寄ってこなくなります。

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