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  • 執筆者の写真Tsunehisa Araiso

~観葉植物の虫除け:アブラムシ~

更新日:5月13日


お彼岸も過ぎました。気温も上がり陽ざしも強さを増し、草木もよみがえる季節です。この時期、植物ばかりでなく虫たちもうごめき始めます。これから暫くの間、観葉植物と虫についてお話ししましょう。

葉に着く虫といえばまず思い浮かぶのはアブラムシ。体長1.5~3mmの小さい虫ですが、葉にぎっしりと付いているのを見るとギョッとしますね。このアブラムシ、繁殖の仕方がちょっと変わっています。まず春に卵から成虫になったメスが単為生殖(メスだけで子を生むこと)で子を増やします。生物学的には「卵胎生単為生殖」と言って、自分と全く同じ成虫の形をしていて体内に既に子がいるメスを生みます。生まれた子は10日で子を産むようになるので短期間に爆発的に増えるのです。この方法による繁殖は春から夏の終わりにかけて行われます。秋から冬にかけては翅(はね)を持つオスが発生し、「卵生有性生殖」により卵を産んで、この卵が冬を越すのです。そして、この卵が春になって孵化するとメスのアブラムシになるのです。




上の写真はさつまいもの葉に付いたアブラムシ。サツマイモの葉も観葉植物の葉と同じくアブラムシの好物です。

春に出るのは卵が孵化したものでした。そしてこの卵の多くは土の中で冬を越したのです。ですから、春のアブラムシの発生を防ぐ効果的な方法は土を入れ替えることです。でも折角取り換えた土も、普通の培養土ならアブラムシの卵が入り込んでいる可能性があります。この点、ラテラの無菌人工土壌「クリスタルグレイン」にはその心配が全くありません。植え替えも簡単です(2023-03-10のブログをご覧ください)。雌のアブラムシは植物上でほとんど動かないので、他の植物から移ることは少ないのですが、密集して栽培しているときは隣の植物と葉が接触することで移ることがあります。さらに秋から冬にかけて翅を持つ時はよそから飛んでくるので注意が必要です。

また、アブラムシは窒素肥料が過剰な土で育った植物に付きやすい性質があります。この点もラテラのクリスタルグレインは窒素とカリの含有量を調整した「観葉植物用」と「多肉・サボテン用」を用意しているので安心してお使いいただけます。

しかし、クリスタルグレインに植え替えても、卵が根に付いていた時など希にアブラムシ発生の可能性はあります。その時は鉢ごと袋をかぶせ、蚊取り線香で1時間ほどいぶすと取り除けます。また、牛乳を2倍に薄めてアブラムシの付いた葉にかけると、牛乳が乾くときにアブラムシの気門(腹部にある空気を取り入れる穴)を塞いで窒息死させることができます。この方法では処置後に葉を水洗いすることが大切です。

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